133/1000 京橋公園(東京都中央区)

2012/09/14

関東大震災復興 身近な公園 中央区 東京都

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この公園、なにしろ所在地が「東京都中央区銀座1丁目」なのです。
そんな東京ど真ん中にどんな公園があるものかと立ち寄ってみると、思いのほか普通の公園がありました。

じつはここも関東大震災からの復興公園なのですが、隣にあった京橋小学校はすでに廃校となり、低層部が区民プラザ、高層部は区営住宅という高層ビルに建て替えられています。
建物1階はピロティで公園と繋がっています

公園のシンボルと言えるのが、この巨大なハンコ。
これはベンチなのか彫刻なのか、そもそもなぜハンコなのか、といった「心への引っかかり」を与えてくれるだけで意味があります。少なくともこの公園に行った人は、みな「あのハンコのある公園」と覚えることでしょう。

公園内はざっくりとこんな感じで、かなり普通の公園です。
中央の広場を挟んで休憩場所と遊具広場があります

遊具広場は中サイズの複合遊具がメイン。
遊具広場

この公園に、以前は震災復興公園に多く採用されたコンクリート製滑り台があったそうですが、現在の遊具の安全基準に合わないなどの理由で2011年に撤去されたそうです。
寂しいことではありますが、そのことをきちんと解説板にして残してくれているところは好感が持てます。
撤去された滑り台の解説板

■現地の解説板より「京橋公園のすべり台」
京橋公園は震災復興のときに整備された公園であり、コンクリート製すべり台は当時の面影を残すものとして、長い間公園利用者の皆様に親しまれてきました。
しかし、このコンクリート製すべり台は、すべり面の側壁が低いなど現在の「遊具の安全に関する基準」を満たしておらず、またコンクリートの老朽化が進んでいたことから、撤去することとなりました。

平成23年8月 中央区 環境土木部 水とみどりの課

逆に公園内に教育委員会が建てている「蜊河岸」の解説板は、この公園のある場所が解説板上のどこなのかがまったく触れられていないという不思議な解説内容。ちょっとこれでは、ここが「蜊河岸と呼ばれた場所にある公園」とは理解できません。
なぜ「現在地」を図中に示さなかったのでしょう?

震災復興52小公園に詳しいページ
神奈川大学 関東大震災・復興データベース

(2012年8月訪問)

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