396/1000 津知公園(兵庫県芦屋市)

2013/07/03

芦屋市 阪神・淡路大震災モニュメント 自然災害伝承碑 身近な公園 兵庫県

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No.391は那覇市の辻公園でしたが、こちらは芦屋市の津知(つち)公園です。

芦屋市の西部、国道2号線沿いで神戸市東灘区と接する津知町(つちちょう)は、阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた地区の一つです。芦屋市のサイトによれば、低層の戸建て住宅中心だった津知と隣接の川西地区において実に92%の建物が全半壊(409棟中、全壊332棟、半壊46棟)、別の資料によれば一部損壊も多く無傷だったのは1戸だけだったということです。

震災の直後から、地区内の津知公園には多くの避難者が集まり、避難所、救援物資集配所、貴重品保管所、ボランティアセンターなどとして機能する自治的なテント村が形成されました。
公園のテント村は被災地の至る所にできましたが、ここは被害が大きかった地区でもあり、また比較的交通の便が良かったからかも知れませんが、マスコミや研究者に取りあげられる機会が多いテント村だったような印象があります。
さて、その後震災復興土地区画整理を経て地区は再建されました。
同時に津知公園も拡大・再整備され、区画整理地内に新たに生まれた小公園や緑地、コミュニティ道路などとともに、ややもすれば無味乾燥になりがちな復興住宅地に彩りを添えています。

このブログ、いつもは広場や遊具の景観から話を始めますが、ちょうど2013年の慰霊の日(1月17日)の直後に訪問しましたので、震災関連の慰霊碑から。
こちらが公園北西側の入口脇にある「絆」の碑。今年も慰霊祭がおこなわれ、たくさんの花で飾られています。
碑は1997年に作られましたが、公園の再整備に伴って一番目立つ場所に移されました。
津知公園(兵庫県芦屋市)

こちらは「見上ぐれば 姿やさしく母恋の 時計は今日も 子等を守るらん」の歌碑。と、時計。
何かの記事で、震災で子供を亡くした方からの寄付だと読んだような気もしますが、その記事が今は見つかりませんでした。ですので詳しいことは分かりませんが、碑文からして寄付で設置された時計なのは間違いないと思います。
津知公園(兵庫県芦屋市)
津知公園(兵庫県芦屋市)

ほかにも、公園の隅の方に「明治100年記念」「五寿会創立三十周年記念」などの記念碑もありました。それぞれ町内会の連合組織、老人会の連合組織が建立したもののようですが、段々と植栽に埋もれつつありました。
津知公園(兵庫県芦屋市)津知公園(兵庫県芦屋市)

公園の中は、西寄りに土の広場、東寄りに遊具広場があります。
津知公園(兵庫県芦屋市)

遊具広場は、複合遊具、揺れる動物、ブランコ、面白い形の平均台とジャングルジム?、健康遊具などが所狭しと並べられ、非常に密度の高い空間となっています。
津知公園(兵庫県芦屋市)
津知公園(兵庫県芦屋市)
津知公園(兵庫県芦屋市)
津知公園(兵庫県芦屋市)
津知公園(兵庫県芦屋市)

その中にあってシンボル的な存在が、こちらの鳥の井戸ポンプ。
黄色いボディの人気者は、夏でも冬でも子供たちに請われるままにシュゴーシュゴーと水を吐いています。

芦屋市サイトより「芦屋西部第二地区震災復興土地区画整理事業」
芦屋市サイトより「津知公園テント村入り口付近」
阪神・淡路大震災モニュメント位置図(モニュメントマップ)

(2013年1月訪問)

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