日本の都市公園は約10万ヵ所。その1/100なら行けるだろうと思って始めた覚え書きですが、1000ヵ所を超えても続いています。揺れる動物も集めています。

2012年11月2日

182/1000 国分公園(大阪市天王寺区)

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奈良時代に全国の国ごとに建てられた国分寺・国分尼寺ですが、国によっては文献や遺構から所在地がはっきりしているもの、発掘調査で伽藍配置まで分かっているところもあります。がしかし、摂津国においては、所在地も今ひとつよく分かっていません。
じつはNo.177の城南公園で登場した「国分」という地名は国府ではなく国分寺に因むものだという説もありますし、淀川右岸のズバリ「国分寺」という町にあったという説もあります。ただし、大阪市教育委員会が有力と考えているのは、この国分公園の一帯であるということです。
とは言え、現在の公園には石碑と案内板のほかには、とくに国分寺跡に因むものはありません。
国分公園(大阪市天王寺区)

公園は大きく上下2段に分かれていますが、段差部分は斜面ではなく、コンクリートの垂直壁と階段とではっきりと区切られています。
上段には大きなケヤキの木、立派にフジが絡んだパーゴラ、砂場、ブランコ、滑り台などがあります。
国分公園(大阪市天王寺区)

いっぽう下段には広場の中心部に不自然な形で(あえて広場を使いにくくするような位置に)滑り台が2基置かれています。
これについて、1)どちらも2~3年以内に設置されたような新しいものであること、2)公園内には後付けで大きく「球技禁止」の看板が付けられていること、3)上下段の段差部分のいかにも壁当てやりやすそうな壁の前に新たに樹木を植えていること、考え合わせると、どうもこの滑り台たちは下段の広場部分で野球やサッカーをすることを抑制するために置かれたと想像されます。
そういう目的のために広場の真ん中に樹木を植えたり、大きな石(景石)を置いたりすることはあるのですが、遊具を置くという発想は新鮮みがあります。とは言え、そうまでして排除しなければならないほど迷惑な利用があったのか、経過を知りたいところです。以上、あくまで想像ですが。
国分公園(大阪市天王寺区)国分公園(大阪市天王寺区)

そしてこの公園にも地蔵堂がありました。天王寺区の公園では、地蔵率高めです。
国分公園(大阪市天王寺区)

●現地にあった摂津国分寺の解説板
国分公園(大阪市天王寺区)

奈良時代の国家は、災害や外敵からの保護をはじめ五穀豊穣などの利益を仏教によって祈るため、各国ごとに官営の寺院である国分寺(国分僧寺)と国分尼寺を建立した。
地名などによる研究のほか、近年の発掘調査により国分寺と国分尼寺の所在地や伽藍配置がはっきりと確認されていいるところもある。
しかし、摂津国については国分寺と国分尼寺の所在地や建立後の変遷について具体的にはわからない。
国分寺については天王寺区国分町のほかに、北区長柄と中央区森ノ宮中央に「国分」もしくは、「国分寺」の名が残り、そのいずれを奈良時代の国分寺所在地に当てるかについて諸説がある。
この天王寺区国分町の国分町公園とその周辺からは奈良時代の古瓦が出土しており、この地を奈良時代の国分寺と考える説が有力である。
平成七年三月 大阪市教育委員会

(2012年8月訪問)

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