256/1000 紅葉山公園(福島県福島市)

2013/01/31

身近な公園 福島県 福島市

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No.255の県庁前公園で少し触れましたが、福島県庁の敷地は江戸時代の福島城の中心部にあたります。現地にあった復原推定図によれば、県庁から道を渡った所の駐車場は本丸御殿、県庁建物のあるところが馬場、そして現在の紅葉山公園は「二の丸御外庭」だということです。
紅葉山公園(福島県福島市)

そういう来歴があるためか、県庁のすぐ前にあるにしては庭園仕立てで、落ち着いて休むというよりは回遊するのに適した公園になっています。池や流れはあるのですが、水は流れていませんでした。
訪れたのは12月はじめでしたが、公園の中央にある築山は紅葉山の名のとおりでした。
紅葉山公園(福島県福島市)
紅葉山公園(福島県福島市)
紅葉山公園(福島県福島市)

現在の公園に当時の名残がどの程度残っているのかはわかりませんが、中には相当大きな樹木もありますので、これなどは150年以上前からあったのかも知れません。
紅葉山公園(福島県福島市)

とは言え、藩主の庭園からすんなりと公園になったわけでは無く、明治の頃は鉱泉宿や料亭などがあったようです。1936年(昭和11年)に、亡くなった料亭の所有者の方の遺言で福島市に寄付され、現在に至るとのこと。
この時につくられたものではないでしょうが、阿武隈川を見下ろす絶好のポイントに良い感じの東屋が置かれています。
ちなみに案内板の背景に見えている塀の向こうは、福島県知事公舎です。
紅葉山公園(福島県福島市)
紅葉山公園(福島県福島市)

■現地の解説板より『偕楽亭跡』
このあたりは旧福島城の庭園の一部、阿武隈川にそい、弁天山を借景とした風致のよい所で、明治41年に偕楽亭という上品な料亭がありました。
この前(明治26年)、文明院(竹下氏)という日蓮宗の僧が、ここに楓山温泉という鉱泉宿をつくりました。●の傍にある歌碑は文明が建てたものです。
昭和11年偕楽亭の所有者志賀まさ氏の遺言によって、すべて福島市に寄付され、市は市民の集会所として開放しました。老朽化した●で、譲りうけた県は、昭和15年10月取り払い、東屋を造り公園としました。
福島県(●は案内板が傷んで読めないところ)

この東屋の向こうに歴代藩主を祭る板倉神社がありましたが、東日本大震災で社殿が壊れたため、訪れた時は再建工事中でした。
紅葉山公園(福島県福島市)

(2012年12月訪問)

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