581/1000 山田公園(神戸市東灘区)

2014/02/02

公園門 神戸市東灘区 身近な公園 兵庫県

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神戸市東灘区を流れる住吉川に沿った西側が、神戸市と合併する以前の旧・住吉村にあたります。
その中でも山に近いところが字 山田(住吉山田)で、その名の通り山手の農業地であったようです。また、六甲山系から流れ出す住吉川の急流を分水し、酒造りのための精米、製粉、製油などのための水車が多く建てられていた地区でもあります。
現在は農地も水車も姿を消し、南向きの静かな斜面に住宅が建ち並んで、その中を水路だけがかつての面影を残しながら流れている、そういった風情の地区になっています。

山田公園は、そんな住宅地の中にある小公園です。
山田公園(神戸市東灘区)

ここを初めて訪れた人がまず面食らうのは、閂のかかった公園門でしょう。出入口は2ヵ所にあるのですが、どちらもしっかりと閉められています。
これは、現地にハッキリと注意書きなどがあったわけではありませんが、イノシシ除けのための門ではないか思われます。
山田公園(神戸市東灘区)

山と市街地が近い表六甲では、季節になると至る所に人馴れしたイノシシが出現し、植物を掘り返す、ゴミを散らかす、人に噛みつくなどのトラブルが起きています。このため、神戸市ではイノシシへの餌やりの禁止などを盛り込んだ「イノシシ条例」を定めているほどです。
まぁ公園だけに入らないようにしたところで、あたりのお庭や道路などに出没するとは思うのですが、きっと公園内の花壇や植栽を荒らされるといった被害があったのでしょう。

門を入ってしまえば、ブランコ、滑り台、パーゴラなどのある児童公園仕立ての小さな公園です。
山田公園(神戸市東灘区)

住吉川に沿って六甲山とを結ぶハイキングコースの麓にあたりますので、山から下りてきて公園で休憩をしているハイカーも時々見かけます。
山田公園(神戸市東灘区)

公園の外を流れる水路から水を引き込み、水車の一部を置いて水車小屋があった歴史をイメージさせるようにしていますが、こんな1/8カットのバームクーヘンほどのものでは、なかなか本当の水車を思い起こすのは難しそうです。
山田公園(神戸市東灘区)

それよりは、公園から50メートルほど離れた山田区民会館の横には「山田太郎車・次郎車」と名付けられた大小2基の水車があります。
水路に柵があって写真が撮りにくいのですが、大きく写っている方が太郎車(多分)、柵の陰でほとんど見えていない小さいのが次郎車(多分)だと思います。
以前はゴロゴロと回っていたように思うのですが、訪れた時は止まっていました。
現地の解説板には「腐りにくい吉野杉を使っています」と書かれていましたが、そうは言っても雨ざらしですし、設置から20年以上が経っているので、草臥れが来ているのかも知れません。
山田公園(神戸市東灘区)

神戸市HP「イノシシ条例について」

(2013年12月訪問)

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