1000/1000 雷神山児童遊園(東京都港区)

2015/04/28

港区 身近な公園 東京都

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山手線の恵比寿と地下鉄の白金高輪の中間あたり、北里大学の近くに小さな丘があり、その名も雷神山。やけにカッコイイ名前が付いています。
その山にあるのが雷神山児童遊園。園名板も、なかなか年季の入ったカッコイイものです。

現地の案内板によれば、この山には平安時代から雷神を奉った雷神社があったものが、戦後に氷川神社に合祀されてなくなった後に児童公園として生まれ変わったということです。

その頃の名残でしょう、山の途中にある公園入口からはスーッと一直線に園路(元・参道)が伸びています。

御影石の敷かれた参道の両側にはソメイヨシノが植えられており、大きく伸びた枝が沿道の家にかかるほどです。

上りきった先が児童遊園らしい遊具広場になっています。
もともとは丘の頂上で周りを見渡せるような場所だったと思うのですが、今は敷地を囲むように家が建ち並んでいます。

その広場の中には、幼児向けの小さめの滑り台、ブランコ、木製の揺れる動物、砂場、鉄棒などがあります。

手押しのポンプ井戸もあるのですが、仕立てを見ると元々は釣瓶井戸かなにか、神社時代からの古いものではないかと思われます。

社殿はなくなって久しいのですが、代わりに雷神のモニュメントが参道の正面に鎮座しています。
一度は場所を移っていただいたのに、結局こういうものが置かれてしまうところに、伝統的な信仰の場の持つ力を感じてしまう雷神山児童遊園でした。

■現地の解説板より「雷神山の由来」
応徳年間(1084~1087)、疫病流行の折、これを鎮めるため雷神を祀った雷(いかずち)神社が建てられた。以来この土地は雷神山と呼ばれ、病気平癒を祈願して多くの人々が参拝するようになったという。戦後、氷川神社に合祀され児童遊園として生まれ変わった現在雷神山の地名と参道の桜並木にその名残を留めている。

(2015年3月訪問)

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