1382/1000 泉岳寺前児童遊園(東京都港区)

2017/01/22

港区 身近な公園 東京都

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赤穂浪士の墓があることで知られる泉岳寺の門前、中門からほんの20~30メートルほどしか離れていないところに泉岳寺前児童遊園があります。
資料によれば面積は約1900平米あって、児童遊園にしてはかなり広めです。しかし三方を建物に囲まれ、間口が狭くて奥行きが深いウナギの寝床型の敷地になっているため、上手に使いこなすには少し工夫が必要な形状です。

訪れたのがちょうど夏休みだったので、公園がラジオ体操の会場になっていました。
公園の入口周りを華やかに彩る万国旗は、その賑やかしなのでしょうか。

おおむね万国旗のあるあたりまでが公園のエントランスであり、トイレや倉庫、屋根の付いた休憩所、大人向けの健康器具など、どちらかと言えば大人向け施設、便益施設が並びます。

それを通り越した奥の方が、児童たちのゾーンになります。
全体で奥ゆきが90メートルくらいあるので、大人と住み分けてもまだたっぷりと遊べます。

遊具は個性的なものが採用されています。
目立っているのは木製のターザンロープ。20メートルくらいの距離があるやや大型のものです。

こちらは小型のローププラミッド。

滑り台も木製櫓が付いたものです。
面積だけではなく、施設内容でも他の児童遊園と比べると格上感があります。

ただ、冒頭に書いたようにウナギの寝床で前面道路との距離がかなりあるので、安全管理上は色々と気をつけねばなりません。この一番奥で何かしらの事件・事故が起きていても、道路を歩いている大人が気づくのは難しそうですから。

おまけ.
公園内に掲示されていたラジオ体操のポスターを眺めていて、思ったことが2つあります。

1つめ。「毎日ヤクルトが出る」って魅力的ですね。
自分が小学生だったら、ぜったい通ってしまいます。

2つめは、後援に名前を連ねる「車町」と名前の付いた町会。これは江戸時代の町名に由来するものと思われます。
江戸時代の初め、土木工事が頻発していた時期に、重量物運搬用の牛車(うしぐるま)が大量に必要となったため京都から牛持ち業者を呼び寄せ、工事終了後は芝付近に定住させて江戸市中での牛車輸送を独占させたため、その町が「車町」、通称「牛町」と呼ばれたというものです。
通称「芝車町」と言うので、もう少し北の芝公園駅や三田駅に近いあたりを勝手にイメージしていたのですが、本当はこの公園のあたりだったのですね。

浮世絵にも「高輪うしまち」として描かれていました。
歌川広重『名所江戸百景』より 高輪うしまし

国立国会図書館のサイト「錦絵で楽しむ江戸の名所」より引用して表示
http://www.ndl.go.jp/landmarks/

(2016年7月訪問)

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