152/1000 楓川新富橋公園(東京都中央区)

2012/10/03

身近な公園 中央区 東京都

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この公園、なにかと謎が多く、情報を整理しづらい公園です。

1)まず少々読みにくい公園名は「もみじがわしんとみばし」と読みます。
「楓」と書いて「もみじ」と読ませることは構いませんが、江戸時代にはもう一つ「紅葉川(もみじがわ)」というのもすぐ近くにあったそうで、紛らわしい限りです。

2)楓川は江戸時代につくられた堀割で、1964年に埋め立てられて首都高速になりました。
でも、江戸末~明治の地図によれば、この橋のやや北側までが楓川で、現在の橋があるあたりは陸地になっています。どうも首都高速を造る時に楓川と築地川を使おうとして、その間にあった陸地を200~300mほど掘ったような気がします。
はっきりとはわかりませんが、「楓川新富橋」とは言うものの、この橋の下はただの首都高速で楓川は通っていなかったのではないでしょうか?

3)No.133の京橋公園方面から東に向かってこの橋を渡ると新富町なので、橋の名を新富橋というのだと思います。ただし、明治の頃までは東側にある入舟町から渡ってくる別の場所に新富橋がありました。これも紛らわしい。

4)現在の公園ですが、高速道路を跨ぐ橋の上にあるにも関わらず、道路幅に対して公園が広すぎます。道路の倍くらいはあるでしょうか。もしかすると将来的に道路拡幅の計画がある場所かとも思いましたが、資料にあたってみるとそうでもなさそうです。
どうして首都高速をつくる時に、わざわざこれだけの幅の橋を架け、さらに2/3を公園にしたのか。ちょっと理由が思いつきません。
楓川新富橋公園(東京都中央区)
Googleマップより切り出し。中央を東西(左右)に通る道路の下側(南側)が公園

そういうわけで謎は多いのですが、藤棚やバラ園などがあって、建て込んでいる市街地では貴重なオープンスペースになっています。
50年くらい前の担当者の方々も、こうなることを見越して公園用に橋上の敷地を確保したのかもしれません。
楓川新富橋公園(東京都中央区)
公園ほぼ全景
楓川新富橋公園(東京都中央区)
公園の木々の隙間から首都高速
 (2012年8月訪問)

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